こんにちは!
日本人しかいない田舎で育って、大人になってからニューヨークへ移住した、イェイです。
わたしは、ニューヨークで子育てをしているので、アメリカ人の家庭を見る機会が多くあります。
特に日本との違いを感じるのは、家事に対する意識の違いです。
アメリカでは、妻も仕事を持つ方が良い

「主婦って、家で何やってるの?」と思われる
アメリカでは、妻であろうと、仕事をするのが普通なので、
主婦をしているというと、「家で1人で何やってるの?」と思われることが多いです。
アメリカで主婦をするのは、こんな人達
そうは言っても、ニューヨークに主婦が全くいないわけでは、ありません。
どういった人達が、主婦をしているかというと、
- 未就学児(0~5才)を育てているお母さん
(0歳からデイケアにあずけて、仕事をしているお母さんも多い) - 健康上の理由で、働けない人
- 学生
- 定年した人
- 働かなくても生きていける収入があり、ボランティアなど、他に情熱を傾けることがある人
- 働くビザを持っていない人(駐在妻など)
などです。
アメリカで、お母さんが主婦ではなく、収入を得られる仕事をする理由
女性だって、夢を追いかけたい!母親だって、自己実現のために働く
アメリカでは、自己実現のために働く人が多いです。
私の周りにいる、働いているお母さんの例をあげると、
- ベストセラーになりたくて、執筆している人
- 弱い人を助けるために、社会福祉センターで働いている人
- 自分の世界を表現したくて、絵を描いている芸術家
- 自分の会社を経営している人
などがいます。
ニューヨークには、結婚しても、母親になっても、夢を叶えるために働いている女性が、たくさんいます。
離婚が多いアメリカ。妻も自分の仕事を持っていたほうが良い
結婚しても、離婚率が多いアメリカ。
主婦を長く続けると、離婚をして、いざ働かなければならなくなった時に、就職しにくくなります。
キャリアに穴を開けないために、出産後にすぐに仕事に戻るお母さん達もいます。
アメリカ人は、仕事と家事の両立を、どうやって実現している?
お手伝いさんや、ベビーシッターを雇うことを躊躇(ちゅうちょ)しない

家事は、お手伝いさんなどの、家事代行サービスを使って、
育児は、ベビーシッターやナニーを使う人が多いです。
(ベビーシッターを使って、大人の時間を確保するやり方を書いた記事は、こちらこちら)
家事代行サービスやベビーシッターを使うのは、富裕層だけではない
代行サービスを使うのは、やはり、金銭的に余裕がある、高所得の家庭が多いです。
でも、家事や育児の代行をお願いすることに、ためらいが少ないため、
多くの中間層や低所得者が、日本よりも気軽に、代行サービスを利用します。
サービスの金額は、高いものから安いものまであるので、所得によって、頼む相手が違います。
私はかつて、お母さんが働いている中所得の家庭で、ベビーシッターの仕事をしていました。
その家は、週2回、家事代行サービスを使っていました。
富裕層は、お手伝いさんなど、家事代行サービスを、常に雇っている
富裕層は、家事よりも、社交(パーティーなど)やチャリティーが大事

テレビドラマでも、見たことがあると思いますが、富裕層の奥様達は、よくパーティーをします。
パーティーと聞くと、遊んでいるように聞こえるかもしれないけど、彼女たちは真剣です。
なぜなら、アメリカでは「人脈」、いわゆる「コネ」がとても大事だからです。
ゲストに楽しんでもらって、旦那や自分の人脈を広げたい。
できたら、周りの人の人脈をつなげることが出来る存在になりたい。
べつに彼女たちは、家の装飾や、パーティーを仕切る能力を自慢しあっているわけではないです。(多少、そういう面もあるだろうけど)
その奥様たちだって、普段は専業主婦ではなく、仕事を持っていることが多いです。
(ウェディング・パーティーへ参加した経験を書いた記事はこちら)
家事が全くできない事が誇らしい、メキシコ女性の話
私のメキシコ人の友人(女性40代)は、自分が料理できないことを誇らしく思っています。
理由は、自分が料理しなくても生きていける財力があるからです。
それと実家がお金持ちで、自分の母親も料理をした事が無く、
全てお手伝いさんにやってもらっていた環境で育ち、自分も料理なんてしない事が誇らしいのです。
家事をしない、若い一流芸能人奥さんにたいして、バッシングをする日本とは、価値観が違いますね。
中間所得者は、食器洗い機や、洗濯は乾燥機など、全自動に頼る

どの家庭にも、大きな食洗機がある
ほとんどの家庭では、小さな冷蔵庫くらいの大きさの食洗機を置いています。
マンハッタンで、洗濯機があるマンションはほとんど無い。衣類を洗った後は、乾燥機で乾かす
マンハッタンのマンションで、洗濯機が部屋にあるのは、とても珍しいです。
ウチのマンションは、洗濯機を部屋に置くことは自体が、禁止です。
マンションの建物の中か、近所のランドリー(ランドロマット)で洗濯をします。
洗った後の洗濯物は、ランドリーに設置されている、乾燥機で乾かします。
洗濯物は外に干さないので、ベランダに物干し竿はありません。
低所得者は、ファストフードやシリアルなどで簡単に、時短ですます

食事は簡単にすます
低所得者の家庭は、家事代行サービスや、食洗機を買うお金がありません。
お母さんが働いている場合、どうやって家事と仕事と育児を両立するかと言うと、
ファストフードや冷凍食品を食事に出します。
1日、1食だけという家庭も、まだまだ多いです。
貧困層の、子供の栄養不足は、アメリカの深刻な問題です。
低所得者層の街では、洗濯物を外に干してある
先ほど、洗濯物は外に干さないと書きましたが、
貧困地区や、治安が悪い地域では、洗濯物を外に干している風景を見ます。
所得によって、街の風景も変わってきます。
アメリカ人は、家事に価値を見出さない。家族のために妻が出来ることは、社会と繋がって、収入を得られる仕事をすること。
仕事といっても、外で会社員として働くだけではありません。
収入を得る仕事をするのは、自分のためにも、家族のためにも、社会のためにも良いことという価値観があります。
男女平等なアメリカ。お母さんだって、一人前に働く姿を、子供に見せたい
アメリカの子供が、「フェア」という言葉を発しているのを、よく聞きます。
それほど「平等」について、周りの大人が話しているのでしょう。
私のアメリカ人の友人(女性)は、
「私が外で働くのは、女性だって一人前に働く方が幸せなんだ、というのを子供に見せたいからよ」
と言っていました。