妊娠・出産

【ニューヨークNYUで出産】アメリカで出産後の入院生活の注意点やコツ

ニューヨークのNYUの出産後に入院する相部屋の絵

こんにちは!

ニューヨークで妊娠・出産シリーズ第7回目は、

出産後、アメリカの病院で入院するってどんな感じ?です。

わたしはNYU Langone Medical Centerでしたが、他のアメリカの病院で出産される方にも参考になると思います。

さぁいってみよー!!

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出産後、赤ちゃんと一緒に相部屋へ移動

鉗子分娩室を出た後、赤ちゃんと一緒に、親子部屋に移りました。

そこは、出産後に2晩過ごす相部屋で、大人用のベッドが2つありました。

相部屋で一緒だったお母さん達が個性的すぎた記事はこちら

NYU Langone Medical Centerの個室は$1000(約11万円)

NYUホスピタルで出産後、入院中に相部屋ではなく、一人部屋で過ごしたいというお母さんもいるでしょう。

その場合、1晩$1000(約11万円)と言われました(2015年の値段)

 

出産後はナーバスになりがちだし、お金に余裕がある場合は利用してみるのも良いかもしれませんね。

 

ニューヨークには有名人がたくさん住んでますが、そういう人たちは$1000払ってでも、個室にするでしょう。

わたしもミリオネアになった日には、利用したいと思います。

赤ちゃんの居場所:新生児室か、お母さんと同室かを選べる

日本の多くの病院では、赤ちゃんは新生児室にいて、母乳の時間にお母さんが呼び出されるらしいですね。

NYU Langone Medical Centerの相部屋では、ずっと赤ちゃんと一緒にいてもいいし、新生児室に預けてもいいです。

お母さんの体調によって、使い分けることができます

赤ちゃんを新生児室に預けたほうが良い人

赤ちゃんを新生児室に預けて、自分は体をちゃんと休めたほうが良いお母さんもいます。

産後は疲れ切っちゃって、赤ちゃんどころじゃない人もいるだろうし、いつもと違うホルモンが出ちゃって、精神的に安定しない人もいるでしょう。

その場合は、無理をしない方が良いと思います。

入院中、赤ちゃんと一緒に過ごす場合

新生児室に預けずに、同じ部屋で一緒に過ごす場合は、

赤ちゃんはお母さんのベッドにいてもいいし、その横の、新生児用の小さいベッドに寝かせていてもいいです。

私の場合は、体に問題がなかったので、新生児室に預けずにずっと一緒にいました。

一緒に過ごした感想は、幸せ!体調が良いなら、お勧めです。

入院中は、カンガルーケアをしながら過ごしたよ

入院中は、自分のベッドで赤ちゃんを抱っこしながら過ごしました。

通称、カンガルーケアと呼ばれているものです。

(英語では「カンガルーケア」と言わないのか、ドクターやナースから「カンガルーケア」という言葉を聞きませんでした)

アメリカでは、母子の絆を強くするために推奨されています。

 

わたしがやった方法は、お母さんの裸の胸の上に、裸の新生児を乗せて、体温低下を防ぐためにタオルや毛布をかけました。

いつも裸というわけではなく、室温によっては、パジャマを着て、赤ちゃんも何か着せて、抱っこしていました。

 

でも、カンガルーケアって賛否両論。

赤ちゃんの体温低下のリスクや、ベッドから落ちる危険、窒息の可能性も指摘されています。

 

お母さんと赤ちゃんの体調にもよると思うので、カンガルーケアをしたい人は、ナースやドクターに確認して、やり方を教わりましょう

どんなに小さなことでも、ナースを呼んで助けてもらってOK

入院中は、赤ちゃんのお世話や質問など、どんなに小さなことであっても、ナースを呼んで助けてもらうことが出来ます。

それは、「赤ちゃんがおしっこをしたからオムツを変えて欲しい」という程度のことでも良いとのこと。

 

入院はたった2晩のみなので、わからないことや、うまくいかないことはドンドン聞いて体を出来るだけ休めて退院後に備えましょう。

得に聞いておいたほうが良いこと:母乳のあげ方

得に聞いておいたほうが良いことは、母乳のあげ方です。

 

最初、新生児はじょうずに母乳が飲めないし、お母さんだって、どうやって飲ませたらよいかわかりませんよね。

産前にネットで調べても、両親学級で練習しても、実際には思ったようにできないもの。

 

途方に暮れちゃいますが、病院には母乳のプロがいます!!

 

入院中にラクテーションコンサルタント(母乳について教えてくれる人)の人のでたくさん実践しながら教えてもらうことを強くお勧めします。

ラクテーションコンサルタントが、自分の指に母乳を付けて、赤ちゃんの口の中へ!

母乳コンサルタントが、おっぱいを指につけ、赤ちゃんの口に入れている絵

NYUにいたラクテーションコンサルタントが、わたしのベッドに来て指導している時、

母乳をひょいっと自分の指に付けて、赤ちゃんの口の中へ入れました!!

 

へぇ!そんなことしていいの?

哺乳瓶でさえ煮沸してから使うのに!!

 

とビックリしたと同時に、

「そうか、神経質にならなくていいんだ。昔は多分みんなこうやって育てたんだろうな」

と、かなり気楽になりました。

 

精神的にリラックスしたせいか、その後は、問題なく出てくるようになりました。

おくるみの巻き方を、何度も聞いた

ナースに何度も教えてもらったのは、おくるみの巻き方でした。

きつく巻くと、赤ちゃんが苦しそう。

だからと言って、緩く巻くと、すぐに解けてきちゃう。

最初は教わった通りに巻いても、すぐに解けちゃったのですが、退院時には、上手に巻けるようになりました。

 

教えてくれたのは、大学生くらいの若いナースの女の子。子どもを産んだことがなくても、やっぱり看護師さんは上手だわ。

何度も聞いちゃったけど、嫌な顔せずに教えてくれました。

小児科医や検査が次々と来る

昼間は、小児科医や、耳の検査のお姉さんなど、次々と赤ちゃんの様子を見にやってきます。

病院から赤ちゃんのデータを送るため、入院中に小児科を決めなければいけません

小児科は、自宅から近いところを選ぶことをお勧めします。(詳しくは記事一番下)

 

入院中に診てくれたドクターが優しかったので、そのドクターがいる小児科に決定しました。

(同じ診療所の、別のドクターが担当になっちゃったけど)

無料のサンドイッチや飲み物があるよ

同じフロアに、無料のサンドイッチやヨーグルトや飲み物などが置いてある部屋があります。

お腹が空いたら食事を待たずに、いつでも食べることができます。

旦那さんが一緒に泊まってもいいよ!ベッド無いけど

出産後に旦那さんが同じ部屋に泊まってもOKです。

ただ、旦那さん用のベッドは無いです。

椅子の上で寝るか、寝袋(スペースはあまりない)を持ってきて寝るなど、ちょっと大変かな。

出産後の説明会

入院中に、母乳や出産後の赤ちゃんケアの説明会があります。

夫婦で参加している人がほとんどでした。

内容は、両親学級に参加した人にとっては、大したことない感じ。

両親学級の方がよっぽど親切に教えてくれましたが、この出産後クラスは無料だったし、復習としては良かったです。

割礼について

男の子の場合、親が希望をすれば、入院中に割礼をしてもらうことができます。

割礼後、数週間はおしっこをするたびに、痛いとのことです。

注意点:ベッド付近に貴重品を置いて、部屋を出ないこと

病院内外の人が荷物を盗むことがあるので、貴重品を置いてどこかに行かないようにと、両親学級で教わりました。

両親学級に参加した記事はこちら

 

出産時に、カバンを分娩室に置いて、他の部屋へ移動しなければいけなかったのですが、カバンの中身は無事でした!

分娩室にカバンを置いて、別室に移動した話はこちら

入院中に申請する書類や手続き

新生児の書類についてですが、この記事では書ききれないので、入院中にしたことだけ、簡単に書きます。

州や病院によって、違うこともあるかもしれませんが、わたし達の経験を書いていきます。

注意!退院後に提出しなければいけない書類は、他にもたくさんあります。とても大事なことなので、後日、別記事にきちんと書きます。

健康保険会社へ連絡

出産後に落ち着いたら、誕生の日から赤ちゃんの保険を適用させるために、すぐに健康保険会社へ連絡します。

退院までに名前を決めて、アメリカの出生届(Birth Certificate)とSSN申請書を記入

退院までに、子供の名前を決定して、アメリカの出生届に書かなくてはいけません。

ナースが、アメリカの出生届(Birth Certificate)申請書と、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)申請書を持ってきてくれるので、記入します。

記入内容は、

  • 子供の名前
  • 母親の名前
  • 父親の名前
  • 生年月日
  • 住所
  • 両親のSSN

などです。

母子手帳は、日本領事館でもらえるよ

妊娠中に日本領事館へ行って、母子手帳をもらっておきましょう。

アメリカの産婦人科医に母子手帳を渡しても、「何これ??」となりますが、日本人医師なら記入してくれるかも?!

日本では、病院や行政で、母子手帳の提示を求められることがよくあります。

お医者さんが記入してくれなくても、お母さんが記入しておきましょう。

用意しなくても大丈夫:病院からもらえる物

用意しておいたけど、病院からもらえたので、実際には使わなかった物です。

  1. おくるみ
  2. 赤ちゃん用の帽子(NYUでは2種類の可愛い帽子をくれました)
  3. オムツ(いくらでももらえます)
  4. お母さん用の使い捨てユルユルパンツ
  5. シャンプー・コンディショナー・保湿クリーム

1~3までが赤ちゃん用、4と5がお母さん用です。

4のゆるゆるパンツですが、これが優れもの!

会陰切開で切れた箇所がすごーく痛いのですが、このパンツ以外は、履けません。

退院時に、「このパンツ、もっともらえる?」と聞いたら、ナースが「いくらでも持ってきな!」と何枚もくれました。

使い捨てのような、薄ーい布製で、退院後も何週間もお世話になりました。

持っていったほうが良い物リスト

  1. 携帯電話
  2. 携帯充電器
  3. 歯ブラシ、歯磨き粉、リップクリーム、化粧水
  4. 着やすくて脱ぎやすい、前開きのパジャマと緩めの靴下
  5. 眉毛かきペンシル
  6. IDコピーとSSN番号メモ
  7. 帰りのタクシー代
  8. 体拭く用のタオルかウェットティッシュ
  9. 退院時用のベビー服
  10. 大人用紙おむつ(産褥ショーツでも可)
  11. すべらない履物(スリッパなど)
  12. 授乳用ブラジャーと授乳パッド
  13. 母子手帳
  14. 赤ちゃんの退院時のベビー服
  15. メガネ・コンタクトレンズ
  16. お母さんの退院時の服
  17. 羽織るもの
  18. 赤ちゃんのおしゃれ着
  19. 空のバッグ
  20. 緊急時用の連絡先メモ
  21. ベビーシート

4:会陰切開が痛くて、パジャマや靴下の脱ぎ着さえも大変です。

5:記念撮影をするかもしれないので。

8:入院はたった2晩。シャワーを浴びる元気は無いです。

10:CertaintyのSサイズやMサイズなど

12:特に二人目以降のお母さんは、母乳の出初めが早いので

17:NYUの病院着は、後ろが開いている割烹着スタイルです。裸で着ると、後ろがヤバイです(2枚もらって、反対に着ればOKだけど)

18:プロのカメラマンが、入院中に赤ちゃんを撮影してくれるらしいです。「らしい」というのは、ウチには来なかったから。

オシャレな服を着せて、写真パチリ☆も記念になりますよね。

19:退院時にオムツやお母さんのブカブカパンツなど、色々もらえるので、折り畳める布バッグなどを持っていったほうがよいです。

ベビーシートが無いと、病院から退院させてもらえない

いよいよ退院!でもちょっと待って!

アメリカの病院では、ベビーシート(チャイルドシート)が無いと退院させてくれません。

 

退院時は、ナースが一緒に病院の出口まで着いてきて、(なんなら一緒に荷物まで持ってくれて)ベビーシートがあるかを確認してから、退院しました。

自家用車であろうが、タクシーであろうが、どんな車であっても、ベビーシート必須です。

 

ちなみに、旦那さんが退院前に持ってきてくれるなら、出産前に持っていく必要はありません。

ベビーシートを取りに行くために、子宮口6cmで150m歩かされた記事はこちら

小児科選びのコツ:絶対に行きやすい所!

出産後、たった2晩しか入院しないアメリカ。

退院した後も、何度も何度も小児科へ行かなければいけません。

ただでさえ体の作りが欧米人より繊細な日本人。辛いです。

辛いです!!!

小児科は、家から近い場所にある所が良いです(経験談)

体ガタガタ、骨ガクガク、会陰がまだ治っていなくて、旦那さんが仕事で昼間いなくて、ベビーシート(重い)と新生児(壊れそう&落とせない)を両方持って、タクシーに乗り込むorベビーカーを押して歩くって、無理ゲーです。

 

小児科は途中で変えることができます。

新生児の時は、近いところを選んで(もちろん信頼できる、近い小児科ね!)

その後、お好きな小児科に変えるのも手です。

 

その時には、子どものデータ(病歴や予防接種履歴など)を新しい小児科へ送ってもらうのに、手数料が取られることがあります。