日本では、授業中は静かにしていることを求められがち。
でも、アメリカの大学では、授業に積極的に参加し、時には発言をすることが大事です。
これは、ニューヨークの大学で、実際にわたしが体験したことです。



アメリカの大学で、授業に積極的に参加をするのが大切な理由3つと、発言するときのコツを紹介します。
理由1:アメリカの大学では、授業に積極的に参加することが求められるから。
教授は、マナーが良くて静かな生徒よりも、マナーが悪くても授業に積極的に参加する生徒に喜んだ!
ニューヨークで大学生をやっていた時のことです。
先生が生徒に意見を求めた時に、誰も発言しなくて、クラスは静まり返っていました。
けれど突然、ある生徒が、とてもフランクな雰囲気で自分の意見を述べました。
その時の生徒を見たら。。。
なんと、両脚を机の上に乗せて、イスにのけぞりながら発言していました!
これを見たときはオッタマゲました!!!
でも先生はマナーの悪さを指摘するどころか、自分の意見を発言した彼女に対して、嬉しそうでした。
教授の立場になってみれば、理由がわかる。生徒に発言を求めて、誰も何も言わなかったら、情熱が失せるよね
誰も発言してくれなければ、教える情熱が無くなりますよね。
それに相手はもう大学生だし。
子供じゃないんだから、マナーを教えるのが教授の仕事じゃないですもんね。
理由2:たとえテストの点数が良くても、授業に積極的に参加しない生徒は、良い成績をもらえないこともある。
授業に積極的に参加することをClass participationといいます。発言したり、グループワークのリーダーを務めたり、授業に貢献したり、積極的にディスカッションをすることです。
アメリカの大学でうまくやるコツは、恥ずかしがらずに発言することです。
Class participationと言って、授業にどれだけ「参加」したかで成績が変わるクラスもあります。
「参加する」というのは、「出席する」という意味ではありません。
アメリカの大学は、出席するのは、大前提です。多くの授業は、3回休んだら単位がとれないなど、ルールがあります。
「参加する」というのは、発言したり、質問したり、グループ課題のリーダーを務めたり、授業へ貢献したり、積極的にディスカッションするなど、クラス内で何らかの行動をすることです。
実際、彼女の成績は、最高である「A+」だった
漫画の脚を机に乗せていた生徒は、正解とはほど遠い答えをよく発言していましたが、成績は最高である「A+」でした。
彼女のテストの点数までは知りませんが、Class participation(授業に積極的に参加すること)で、成績が良くなっている1つの例でしょう。
テストの点数が良くても、シャイすぎて全く発言しなかった男子生徒の成績は、「A」だった
わたしは、とてもシャイで、授業中に全く発言しなかった男子生徒と仲良しでした。
彼のテストの点数は、ほぼ満点。でも、彼の成績は「A」でした。
アメリカの大学では、最高の成績が「A+」で、次に良い成績は「A」です。
脚上げ彼女のテストの点数を知らないので、一概に比べられませんが、もしシャイな男子生徒が発言していたら、成績は間違いなく「A+」だったでしょう。
授業によって、どれだけ授業に参加することが求められるかは違う。スピーキングや少人数の授業は、積極的な参加が大事。
ある授業はテストの点数のみを考慮。でも他の授業は、積極的な姿勢が大事。というように、授業によって、成績の付け方は違います。
教授が何を基準に成績をつけるかを知るには、授業の初日に配られるシラバスという紙で知ることが出来ます。
シラバスには、授業スケジュールやテストについて、または成績の付け方などが書かれています。
よくある特徴としては、スピーキングのクラスや生徒数が少ない授業は、積極的な参加が求められる場合が多いです。
理由3:授業に積極的に参加する生徒は、他の生徒と仲良くなりやすい。
授業中に、いるのかいないのか、わからないような生徒は、他のクラスメートから顔を覚えてもらいにくいです。
おちゃらけて、悪目立ちしたらダメですが、時には発言をしたり、グループワークでリーダーを務めると、他のクラスメートと仲良くなる機会が増えます。
英語が母国語でない留学生にとって、他の生徒と協力して勉強することにより、良い成績を取りやすくなるでしょう。
更に、人脈がとても大事なアメリカ社会では、大学時代の友達は、将来の仕事や、自分の人生にも、大きく関わってきます。
発言する時のコツ:正解か間違っているかより大事なことは、他人を尊重しつつ、自分の意見を言うこと
私達日本人は、授業中は静かにするように訓練されたようなもの。
頭ではわかっていても、いきなり発言したり、自分の意見を言うのは難しいですよね。
でも、クラス内で発言する内容については、答えが間違っててもいいんです。
他人と違う考え方は、「個性」とみなされます。
そして、授業中は「学ぶ場所」であり、生徒は「学んでいる最中」です。
なので、その時には間違った答えを言っても、テストの時に正解がわかっていればよいのです。
大事なのは、他人の意見や人権を尊重しつつ、自分の意見を発言すること
それと、相手の意見を尊重することです。
脚上げ生徒から学んだこと:脚上げは真似しないほうが良いけど、考えすぎて自分の意見を言わないのは、もったいない
脚上げは真似しないほうが良いです。
いくらフレンドリーなアメリカだからといって、脚上げを気にしない教授の方が少ないでしょう。
でも、彼女から学ぶことはありそう。
例えば、もっと気軽に自分の意見を言っていいんだ!とか。
例えば、恥ずかしくて発言しないって、教授の気持ちを考えると、もしかしてエゴ?とか
例えば、テストが良い点数でも、積極的に参加しないと、最高成績がもらえないこともあるんだ!とか。
勇気を出して、1回発言すると、次回からは楽に発言できるようになりますよ!
楽しい留学生活を送ってね~☆

