初めてニューヨークで見た時は、「なんじゃこりゃ~!!!」と、目を疑いました。
見た目は普通のバナナ。でも、とにかく大きくて硬い…
それは「プランテン」という果物でした。
「プランテン」とは、南米やアフリカで一般的に食べられている調理用バナナだよ
プランテンは、アフリカ、カリブ諸国や南米で一般的に食べられている調理用の巨大バナナです。
主食として食べている地域もあります。
巨大バナナと言っても、甘くないし、生では食べられません。
日本では見かけたことがないのですが、
ニューヨークでは珍しくなく、ほとんどのスーパーで、年中売っています。
本当は果物ですが、料理に使われるので、野菜の一種類といった認識です。
調理法は、揚げる、煮る、焼く、蒸す…どう調理しても美味しくなっちゃう、万能食材です。
とてもボリューム感があり、お腹にたまります。
プランテンは熟し具合で、料理が変わる
プランテンは、どれだけ熟したかによって、調理法が変わります。
成熟度は、皮の色を見るとわかります。
若い、緑色のもの → 黄色いもの → 完熟の黒い斑点
といった具合に、変わります。
若い緑のプランテン: 塩味で食べる。主な料理はトストーネス
緑色のプランテンはまだ若くて、とても硬いです。
それぞれの国で、さまざまな調理法がありますが、
ニューヨークでよく見る、主な調理法は、トストーネスやモフォンゴです。
味は、バナナと言うより、芋のようです。
芋よりも水分が少なく、身が詰まっている感じかな。
全く甘くないです。
トストーネスの調理法

私が大好きな副菜です。
カリッ!サクッ☆ホクッ♪として、美味しいです。
ビールにもよく合います!
レシピ
- プランテンの皮は、硬くて手でむけません。ナイフでむきます。
- 厚めに切ります。
- 油で揚げます。中は少しくらい生でもOKです
- プランテンを、油から引き上げます。
- 熱いうちに、コップの裏などで、上からギュッと潰します。中身が少し出るけど、形は崩れない程度に。
- 再度、油で揚げます。今回は中まで火を通します。
- 油からひきあげます
- 塩をパラパラかけます
- ガーリック(すりおろしでもみじん切りでもパウダーでも)とオリーブオイルと酢(レモンでも可)を混ぜたソースをつけて、食べます。子供には、ケチャップでも美味しいです。
注意: 潰す時は、冷えると固くなるので、熱いうちに潰します。やけど注意!
熟した黄色いプランテン: 調理すると甘くなる。主な料理はプラタノス・マデゥロス
黄色いプランテンは、熟しています。
バナナに似てるけど、少し硬くて、生では食べられません。
ニューヨークでよく見る主な料理は、プラタノ・マデゥロスです。
(私はいつも約してマデゥロと言いますが、伝わります)
黄色いプランティンは、日本で一般的なフルーツバナナを焼いたような味がします。
そうです。黄色いプランテンは、調理すると甘く変身します。
プラタノス・マデゥーロスの調理法
黄色や黒いプランテンを使ったマデゥロスは、食事の副菜としても、子供のおやつにしても良いです。
ウチの旦那の大好物です。
レシピ
- 黄色か黒のプランテンの皮を、ナイフの切れ目を入れてむきます。
- 薄めに切ります
- 油で揚げます。
- 中まで火が通って、外がきつね色になったら、ひきあげます。
- 塩をパラパラふって、いただきます。
注意: ヌルヌルなので、菜箸で挟むと、簡単に落下します。油に入れる時に気をつけて!落とすと熱い油がはねます
マデゥロスよりも簡単です。
まぁ、ただ揚げるだけです。
味比べ: トストーネスとマデゥロスとバナナ・フライの味の違いは?

トストーネスの味
フルーツ感が全く無いです。
芋天から、糖分を全て抜いて、水気を少なくした感じ。
水気がないと言っても、パサパサしていません。
衣をつけていないのに、外はカリカリを通り越して、ガリッガリです。
香りも甘みも、まったくフルーツっぽくないので、これはおやつではなく、確実に食事の一品ですね。
マデゥロスの味
味はサツマイモに近いですが、フルーツの酸味が強く、ちょっとすっぱいです。
バナナを揚げたものより、少しフルーツ感を減らした感じです。
トストーネスは、外がガリガリだけど、マデゥロスの方が、ヌメッとしています。
トストーネスよりも、バナナの香りが強く、少し甘みがあります。
バナナ・フライの味
ついでだったので、バナナも揚げてみました。
これはかなり甘いかとおもいきや、「マデゥロスよりも、気持ち甘いかな」程度です。
ただ、とても柔らかく、バナナの香りが強いです。
近い種類のフルーツから作ったとは思えないほど、トストーネスとはぜんぜん違う味です。
次は、美味しいおいしーい、モフォンゴ・レストラン「La Casa Del Mofongo」の記事です!