アメリカの幼稚園や団体は、夜に両親がデートに出かけられるよう、定期的に夜保育を行います。
日本では「親になったらデートなんて浮ついた事はけしからん!」といった考え方をする人が多いですが、
ここアメリカでは両親が仲が良い事が一番大事と考えるので、夜保育が無い日でもベビーシッターなどを利用してどんどん夜にデートをします。
日本とアメリカ、子育ての違い
日本では、親になったら、「父ちゃん」「母ちゃん」に徹する事が求められますよね。
夫婦だけでディナーに行ったり、子供の前でキスなんかしたら、子供だけでなく、近所、親戚、PTA、その他全ての人から、何を言われるかわかったもんじゃないです。
アメリカでは、両親がデートに行くことが許されるどころか、「それは大事だから、どんどんしなさい!」という価値観です。
理由は、夫婦は仲が良いほうが良いからです。
離婚が多いアメリカでは、夫婦愛を持続させるために努力をしているということでしょう。
アメリカでは、ディナーどころか子供を祖父母に預けて夫婦で何週間も外国旅行に行っちゃう人だって普通にいます。

大人の時間は大人だけのもの

アメリカには「子供の安全は守るけど、大人の世界に子供は入れない。大人の時間は大人だけのもの」という認識があります。
大人のパーティーには夫婦揃って招待されますが、そこに子供は招待されないのが普通です。
両親がパーティーに出席している間、子供はベビーシッターに預けられる
以前、「アメリカの結婚式は、まるでナイトクラブ☆爆音ミュージックとブラックライトで、大騒ぎ!」という記事を書きましたが、私達の子供はまだ小さすぎて、結婚式につれていけませんでした。
結婚式に出席しなければいけない日には、この上なく子供の世話上手で、それ以外も完全に信頼できる友人に来てもらって子供の面倒を見てもらいました。
アメリカで両親がパーティーに参加しないといけない場合、乳幼児はたいていベビーシッターかナニーに預けられて家でお留守番をしています。
式によっては会場の別室で、ベビーシッターに世話をしてもらったりすることもあります。
実際私は、結婚式当日に別室でベビーシッターとして赤ちゃんのお世話の仕事をさせてもらったことがあります。
アメリカの結婚式は夜中の12時過ぎまで続きます。私がベビーシッターをした結婚式も、夜中2時まで続きました。(私の子守の仕事も2AMまで続いた)
Parents' Night Outで夜保育をしてくれる時に両親はデートに出かけるよ

さて、肝心の夜保育の話に戻ります。
アメリカでは多くの幼稚園やコミュニティセンターや団体などが、定期的に夜保育(ペアレンツ・ナイトアウトParents Night Out)を開催します。
これは子供を夜の数時間面倒を見てくれるという物。その間、両親はデートに出かけたり、夫婦で家でゆっくり過ごしたりします。
幼稚園で開催される場合、追加料金は必要ですが、いつも通っている幼稚園でお友達と一緒に過ごすので、親も子供も安心です。
子供達はパジャマに着替え、一緒にピザを食べ、ゲームをし、映画を観てすごします。親が戻ってくる頃には、子供達は寝ているので、親もラクなんです。

ウチの子は、人が好きで、幼稚園が大好きで、先生が大好きで、お友達の名前を嬉しそうに言います。なので、夜までの日は大喜びです♪
ボランティア団体やジム、コミュニティセンターなど、幼稚園以外でも開催されます。
プログラムによっては、運動系アクティビティやアートクラスを取り入れる所も。
まとめ:ベビーシッターを雇わない家庭には嬉しいね
NYでは、結婚をしたらほとんどの夫婦は親と一緒に住みません。
子供の面倒を見てもらえる親族が近くにいない多くの親は、ベビーシッターやナニーを雇うことになりますが、なかにはベビーシッターを雇いたくない家庭もあることでしょう。
私達夫婦のように、閉ざされた空間の中に子供とベビーシッターだけというのが嫌という人にとっては、ペアレンツナイトアウトは有り難いです。
このようにして、親も子供もそれぞれ違う時間を楽しむ事が大事という考え方はアメリカらしいですね!
