こんにちは!
ニューヨークで子育て中のイェイです。
世界的エリートが集まるニューヨークには、将来子供をエリートにする子育ての秘密がいっぱいです。
そんなニューヨークの教育方法を研究し、こっそり教えちゃうブログへようこそ☆
ニューヨーク公共図書館の司書たちに選ばれた、素晴らしい子ども用の本100選(100 Great Children’s Books | 100 Years)から、年齢別に全ての本を紹介するプロジェクトは、今回で最終回です。
今回はアメリカの10歳~17歳という、大きな子供達向けの本なので、英語が難しめです。
中高生だけでなく、大学生や社会人の方の英語の勉強にも最適だと思います。
ご自身の年齢は気にせずに、レベルに合った本を読んでくださいね♪
もうちょっと簡単なレベルが良いという人は、こちらもどうぞ⇓
このリストの見方

愛とは?「いちばんたいせつなことは、目に見えないからね」
The Little Prince(星のおうじさま)[一家に一冊は欲しい超おすすめ本]
アフリカの砂漠に不時着してしまったパイロットは、砂漠のど真ん中で、可愛い王子様の格好をした不思議な男の子に出会います。
王子様は、小さな星に薔薇と一緒に住んでいたけれど、喧嘩別れをしてしまい、
住んでいた星を離れて、その後たくさんの星を訪れ、最後に地球まで旅をしてきたとのことでした。
地球に降り立った王子様は、地球でたくさん咲いている他の薔薇たちを見て、自分の薔薇が特別な存在ではなかったことを知り、ショックを受けます。
そこにキツネが現れ、王子様に大切なことを教えます。
本好きのご家庭はもちろん、本が苦手なご家庭であっても、一家に一冊は置いておきたい、言わずと知れた名作です。
本が苦手な人でも簡単に読める内容とボリューム。
だけど所々難解な箇所があり、解釈は人それぞれという不思議な本としても有名です。
「愛」や「人生」など、躓きがちな事に対してのヒントが散りばめられているので、読むたびに新しい発見があるでしょう。
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既存の社会に疑問をいだき、動き出す主人公
The Giver(ザ・ギバー 記憶を伝える者)(ギヴァー 記憶を注ぐ者)[ベストセラー]
「コミュニティー」は、犯罪や苦痛や飢餓が無い、まるでユートピアのような世界。
しかし長老会が職務任命をする「十二歳の儀式」で、「記憶を受け継ぐもの」に任命された少年ジョーナスは
コミュニティーの厳格管理が始まる前に人間が自然に持っていた特性である
「自由」や「個性」、「苦痛の記憶」を知り…
「ギヴァー4部作」の1冊目です。
(本のタイトルを2つ載せたのは、翻訳者によって題名が違うからです)
超豪華な出演陣を起用した映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」も注目
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ファンタジー・冒険・SF
The Graveyard Book(墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活)
ある夜、墓場の近くに住んでいた一家が、赤ちゃんを除いて皆殺しに。
赤ちゃんは開いた扉から抜け出し、墓場に迷い込んでいるところを幽霊たちに見つかってしまいましたが、
なんと幽霊たちは、その赤ちゃんをノーボディと名付け、大切に育てることにしました!
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Hatchet(ひとりぼっちの不時着)
もしも、たった1人で大森林に放り出されたら?
ライターも食べ物もなく、持ち物が「手斧」のみだったら…?
両親の離婚後、初めて小型飛行機で父親のもとに向かう途中で、カナダの森林に不時着してしまった13歳の少年ブライアン。
誰の力も借りずに、54日間をサバイバルした少年のお話です。
アウトドア作家であるの著者の実体験も盛り込まれているため、とてもリアルです。
5部作セットの1冊目です。
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The Hobbit(ホビットの冒険)
魔法使いのガンダルフが冒険に誘うまで、ホビット村に住むビルボは、平穏な日々を送っていました。
ガンダルフは、竜に奪われたドワーフ王国の「はなれ山」を取り返す計画に、ビルボを推薦したのでした。
最初は冒険の誘いを断ったビルボですが、結局ガンダルフとドワーフ13人と共に旅に出ます。
旅の途中で1人はぐれてしまったビルボは、付けると姿が見えなくなる指輪を見つけます。
指輪の持ち主のゴクリからなんとか逃げ出したビルボは、その後ドワーフ達と再開し、
危険にあった仲間を助けたり、エルフなどの他種族との出会いを得て、成長していきます。
ホビットの冒険は、大ヒット映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作『指輪物語』の前日譚にあたります。
「ホビットの冒険」を映画化した「ホビット 思いがけない冒険」は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の続編でもあります。
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The Lion, the Witch and the Wardrobe(ライオンと魔女)[ナルニア国ものがたり]
戦時中、ロンドンから田舎の古い洋館に4人の兄弟たちが疎開してきました。
洋館はとても大きく、兄弟たちは屋敷探検を始めました。
すると、古い洋服ダンスだけが置かれている部屋を見つけ、末っ子のルーシーが洋服だんすの中に入ってみると、
なんと洋服ダンスは雪に覆われた森に続いていました。
その森は、白い魔女が支配する「ナルニア国」だったのです!
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When You Reach Me(きみに出会うとき)
ママが3年間応募し続けてきたクイズ番組の出場当選券を、ついに当てました!
親友だったサル(男の子)とは、ある事をきっかけに話さなくなりました。
でも、新しく出来たお友達とサンドイッチ屋でバイトをすることになりました…
でもこれって、すべて12歳の少女ミランダには事前にわかっていたこと。
なぜってミランダには、未来について書かれているメッセージが届くのです!
あなたは誰?なぜわたしにメッセージを届けるの?
そしてある日、人の生死にかかわるメッセージを受け取って…
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ミステリー
The Westing Game
億万長者のウェスティング氏が殺され、16人の遺産相続人が呼び集められました。
遺言により、彼を殺した犯人を見つけ出した者に、遺産として2億ドルが与えられるとのこと。
この遺産相続ゲームのヒントを全て知っているのは、本当の遺産相続者と、読者であるアナタだけ!
登場人物たちの人格や過去を分析したり、考えたり。
考える力を付けたい子供の初めてのミステリーに相応しい一冊です。
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旅や新しい土地で何かを発見する人の話
The Phantom Tollbooth(マイロのふしぎな冒険)
何をするにもやる気が無いマイロ。
ところがある日、ひょんなことから犬と虫と旅に出ます。
旅を通して、マイロは人生の大切なことを学びます。
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The Arrival(アライバル)
「Arrival(アライバル)」とは、英語で「到着」という意味です。
言葉も、食べ物の食べ方もわからない、全く新しい不思議な世界に「到着」し、
戸惑いや寂しさを経験しながらも、時に人の優しさに助けられ、生活をしていく人のお話です。
この絵本は文字が無い、グラフィック・ノベルです。
セピア色のイラストはどこかノスタルジック。
サイレント映画を見たような感覚に陥ります。
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過酷な環境に立ち向かう方法は人それぞれ!主人公たちはどう乗り越えた?
Esperanza Rising
エスペランザはメキシコの裕福な家庭で何不自由なく暮らしていました。
ところがある日、父親が強盗に殺され、アメリカのカリフォルニアの労働者キャンプへと移り住みます。
時は大恐慌時代。
過酷な労働環境、母の病、移民労働者の境遇など、厳しい現実と向き合いながらも、ラテン系の陽気さも感じる作品です。
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Holes(穴)[面白い!]
太っちょでどんくさいスタンリーの家族はなぜか不運だらけで、スタンリー自身も学校ではいじめられっ子でした。
ある日、無実の罪で「グリーン・レイク・キャンプ」という更生施設に入れられてしまいます。
そこは「グリーン(緑・自然)」も無ければ「レイク(湖)」も無い不毛な土地。
そんな場所で一日中、更生のため、他の悪ガキ達と一緒に穴を彫り続ける日々。
しかし、みんなから「頭が空っぽ」という意味で「ゼロ」あだ名を付けれられた少年と友達になり、
ゼロに読み書きを教えると、スタンリーはゼロの驚くべき才能を見つけます。
ところがある日、ゼロがキャンプを飛び出してしまい…
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Locomotion
家事で両親を失った11歳の少年ロニーは、妹のリリーとも引き離されて、養子に出されてしまいました。
ロニーは、新しい家に合わせなければいけない辛い環境に苦しんでいましたが、
先生がロニーに「詩」について教えると、ロニーは自分の友だちの事や家族のこと、いつもイライラしている養母のについて、新しいやり方で表現する方法を知り…
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Matilda(マチルダは小さな大天才)[頭が固い大人に仕返ししたい人にお勧め]
マチルダは4歳で図書館の本をほとんど全部読んでしまった天才少女。
でも両親は、そんなマチルダが気に入らなく、「バカ」だの「物知らず」などとけなします。
学校に上がってからは、女校長が生徒をがんじがらめにして苦しめています。
マチルダはそんな大人たちに頭脳で仕返しをしていくうちに、それ以上の能力を身に着けてしまいました!
私の知り合いの、ニューヨークに住む中学生の女の子が大好きだった本です。
彼女が引っ越しをする際に、記念にこの「マチルダは小さな大天才」をもらいました。
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人種・奴隷問題に立ち向かう人々
Chains
アメリカがイギリスから独立するために戦っていた時代、
13歳の奴隷の女の子イザベルも、自由を求めて戦うお話です。
(The Seeds of America Trilogy)という3部作シリーズの1話目です。
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One Crazy Summer(クレイジー・サマー)
キング牧師が暗殺された年の夏に、黒人のデルフィーンは妹2人を連れて、母親がいるカリフォルニア州オークランドへ向かいました。
この三姉妹は母親と過ごしたことがありませんが、この夏は一緒に過ごす事になったのです。
妹たちを守り、面倒をしっかり見て、決して泣かないデルフィーン。
子供の元を去り、詩人になる決心をした母親のセシルは、子供が訪ねてきてもほったらかし。
最後には、母親がなぜ子供を捨てて詩人になったのかがわかります。
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Roll of Thunder, Hear My Cry(とどろく雷よ、私の叫びをきけ)
9歳の黒人の少女、キャシィの視点で書かれた本です。
1930年代、ミシシッピに住む黒人のローガン一家の誇りは土地を持っていることでした。
一歩外に出ると、そこは差別や偏見が黒人たちを苦しめる社会です。
友人のティジェーは、白人のお友達と付き合うようになり、押し入り強盗の罪を着せられてしまいました。
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The Watsons Go to Birmingham(ワトソン一家に天使がやってくるとき)[明るくて楽しい!お勧め]
悪だけど憎めない性格で弟妹想いの兄バイロン、妹のジョーイ、お茶目な父ちゃん、怒ると怖いけど愛情いっぱいの母ちゃん。
そんなワトソン一家の次男ケニーが語ります。
兄のバイロンの悪さに困った両親は、厳しいお婆ちゃんにバイロンを預けるため、お婆ちゃんが住んでいるアラバマ州まで行くことにしました。
この作品には、人種差別の問題が出てきますが、それでもカラッとしていて面白いです。
スットボケていて笑っちゃう所もあるけれど、大事な所はちゃんと押さえる両親から、大人も学ぶことがあるかもしれません。
本が苦手な人も楽しく読めるよ♪
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まとめ:ミステリーが登場!読者によって解釈が変わる難解な小説も
ミステリー小説が初めて出てきました。
「星のおうじさま」のように、大人でも難解な小説も多い印象です。
紹介した本を読むことによって、考える力を育んだり、単純に楽しんでいただけたら嬉しいです♡
参考文献
この記事を書くにあたって、以下の資料を参考にしました。
本のリスト
- ニューヨーク公共図書館が選んだ100選(英語):100 Great Children’s Books | 100 Years
本の対象年齢を調べる時に使った資料