バスの乗り方

ニューヨークシティバス(MTAバス)のコツ、ルール、マナー:乗る順番や車椅子等

ニューヨークのMTAバスに乗り込む車椅子と後に並ぶ他の乗客

ニューヨークMTAバス:乗降り方法(目印、支払い、乗換え、バス故障時など)では、MTAバスの利用方法をお伝えしました。

(MTAバスとは、ニューヨークの市内を移動する時に乗る市内バスです。シティバスとも呼ばれます)

 

今回は上級者編、MTAバス利用時のコツ、マナー、ルールです。

上級者と言っても、全然難しくないのでご安心を。

ニューヨークのルールは、日本とは違います。

海外での問題回避のためにも、この記事を読んで本物のニューヨーカーのように颯爽とバスを使いこなしましょう!
 

PC

MTAカードは事前に入金しておいて!バス停や車内では出来ないよ

日本とは違い、MTAカード(乗車切符のこと)の残金確認や入金は、バス停やバスの中では出来ません

事前に地下鉄の駅で入金しておきましょう。

(MTAカードについてはニューヨークシティバス(MTAバス)【基礎知識】乗る前に知っておくべき事も読んでね!)

 

地下鉄には、カード残高を読み取る機械があるし、

改札にカードを通す時に、カード残高を見ることが出来ます。

 

でもバスしか乗らない人は、自分のカードの残高を見ることが出来ません。

 

バスに乗らなきゃいけないのに、カードにお金が残っていなくて乗れなかった…なんてことが無いように、

地下鉄の駅でこまめに入金するか、心配な人はカードを2枚常備しておくと良いでしょう。

あとは、クォーターコイン(25セント)を、常に11枚財布に入れておくという方法もあります。(2019年3月の運賃は$2.75なのでクォーター11枚)

注意:MTAカードには使用期限あるよ!返金してもらう方法

先程、常にカードを2枚常備しておくことをお勧めしましたが、MTAカードには使用期限があるので気をつけてください。まだお金が残っていても、使用期限を過ぎるとそのカードは使えません。

 

返金をしてもらうには、地下鉄へ行き、ブースにいるスタッフにカードの使用期限が切れた事を伝え、封筒をもらいます。

その封筒にカードを入れて、MTA会社に送ると、後日返金されます。

急いでる時はバスを使わず、地下鉄かタクシーを使おう

普段は約10分間隔で運行している路線なのに、「40分待ってもバスが来ない!」なんて時がよくあります。

電光掲示板に「Not In Serviece」と書かれたバスが何台も通ったら、アンラッキー。

バスが故障したなど、トラブルがあった可能性があります。

(MTAバスの電光掲示板の読み方は、ニューヨークMTAバス:乗降り方法(目印、支払い、乗換え、バス故障時など)を参考にしてね)

 

やっと次のバスが来たとしても、安心してはいけません。

そういう時は、バスが混んでいて、進行速度も遅いです。

理由は、バスが来なかったせいで、バス停で待っている客の人数が増えて、乗り降りに時間がかかるからです。

 

道が混んでいる日も、バスはなかなか来ません。

 

急いでいる時は、バスを使わずにタクシーや地下鉄で移動することをお勧めします。

あとどれくらいでバスが来るか知る方法

バスを待っている時に、あとどれくらい待てば次のバスが来るのか知りたい時は、3つ方法があります。

1つ目:QRコードをスキャンする

MTAバスのバス停の時刻表と路線図が書かれている部位を表した写真

バス停に立っているポールには時刻表が付いていて、QRコードが描かれています。

 

QRコードをスキャンすると、そのバス停に来るバスが今どこを走っているのかがわかります。

2つ目:MTAホームページでバスの現在地を見る

MTAのホームページを見ると、路線別にバスがどこを走っているのかを知ることが出来ます。

↓のリンク先の検索窓(虫眼鏡のマークが付いている、文字を入れる所)に、乗りたいバスの路線名を入れると、現在バスがどこにいるのかを教えてくれます。

https://bustime.mta.info/m/index

3つ目:テキスト(SMS・ショートメッセージ)で問い合わせをする

時刻表には、バスストップコードとテキストを送る先のアドレス(数字の羅列)が書かれています。

スマホなどで、その数字をテキスト(SMS)すると、バスがあとどれくらいで来るのかが返信されます。

テキストで調べる時の具体的な方法

ニューヨークシティバス(MTAバス)がどこにいるかをSMSで知る方法

バス停の時刻表には、「text* 1234 to 511123」というように書かれています。

1234の部分に来る数字が、そのバス停に割り当てられた数字(バス・ストップコード)です。

(↑の漫画では、わかりやすいように日本語で書きましたが、本物は英語で書かれています)

 

iphoneの場合、

  1. テキストの新規メッセージを開いて
  2. 宛先に511123と入れて
  3. メッセージの欄にバスストップコード(この場合は1234)と入力すると、
  4. 次のバスがどれくらい後にくるかが返信されます。

バスに乗る順番:車椅子が一番最初

基本的には日本と同じで、乗客が降りてから乗り込みますが、車椅子の人がいる場合はルールがあります。

 

ニューヨークでは、健康な人がハンディキャップがある人を優先せずにバスに乗り込むと、避難を浴びます。

日本以上にシビアなので、乗り降りの順番やルールを書きます。

 

  1. 降りる人が最初(車椅子の人が降りてから、健常者が降りる)
  2. 車椅子の人が乗り込む
  3. 最後に健常者が乗る(列に並んでる順番で)

車椅子の人は、殆どの場合最初に乗り降りをします。

 

例外は、乗客が乗り始めた後に、駆け込んでくる車椅子や、

明らかに後から乗りたいという意思表示をしている場合です(列の最後にならぶ車椅子の人など)

 

車椅子がバスに乗る時には、バスの車体が少し下がって、スロープ(英語ではRamp)が設置されます。

ニューヨークのMTAバスに乗り込む車椅子と後に並ぶ他の乗客

  1. スロープが設置されて
  2. 車椅子がバスに乗り込んで
  3. 運転手が運転席に戻って
  4. スロープが元の位置に戻るのを待ってから、
  5. やっと健常者が乗り込むことが出来ます。

 

うん長い。

焦る気持ちはわかるけど、ニューヨークでは弱い人を差し置いて、焦りを見せてはいけないという文化が日本よりも強いです。

車椅子の人が乗ってきたらどうするか(優先席)

自分がもうバスの中にいて、新たに車椅子の人が乗り込んできた時のプロセスとルールです。

 

前の6席は優先席です。

 

車椅子の人が1台乗ってきたら、

  1. 進行方向を向いて右側の3席の優先席に座っていた他の乗客は、席を立ちます。
  2. 運転手が3席を折りたたみ、車椅子スペースを作ります。
  3. 車椅子がそのスペースに停車します。
MTAバス車内(優先席と車椅子停車する場所)

2台目の車椅子がバスに乗る場合は、左側の3席の優先席が使われます。

車椅子の人は、運転手が乗降を助けてくれるので、その時に目的地(降りるバス停)を伝えます。

バスに乗る時のマナーとコツ

辛そうな人に席を譲ろう

お年寄りや子供連れや妊婦には、先に乗らせてあげる人が多いです(特に男性は、他人に譲ってあげがち)

ハンディキャップがある人や、車椅子の人を先に乗せるのは絶対ですが、老人や妊婦や子供連れについては、絶対ではありません。

でも多くのニューヨーカーがやってますね。

運転手に挨拶をしてみよう

乗る時に、運転手に「ハロー」とか「ハイ」と挨拶をする人が多いです。

前のドアから降りる時は「サンキュー」です。

日本では他人に挨拶するのが恥ずかしいという人が多いですが、ニューヨークでは当たり前過ぎて、恥ずかしいという感情が入り込むスキがないほど、普通です。

日本で無料体験レッスンを受けてから海外旅行に行けば、じょうずに挨拶ができるよね↓


後ろのドア付近に立たないこと

後ろのドア・スペースに立っていると、車内アナウンスで注意される事があります。

ニューヨーカーでさえ気が付かずに、よく立っているのをみますが。

降りるバス停を見分ける方法

MTAバスは、降りるバス停がわかりにくいです。

降りるバス停が見つけられなくて、降り過ごしちゃうこともあります。

 

日本のバスは、車内の電光掲示板や車内アナウンスで、今どの停留所

にいるのかを知ることができますよね。

 

ニューヨークのバスには、それがありません。

(先日はじめてバスに電光掲示板が付いてるのを見ましたが、1台のみ。まだまだ普及してないです。)

 

なかにはバス停名をアナウンスしてくれる運転手さんもいますが、モゴモゴしていて、何言ってるかわからない!

 

じゃあどうやって現在地を知るかと言うと、方法は2つ。

  1. 外を見て、今どのストリートやアヴェニューを走っているか確認
  2. スマホのグーグルマップで現在地を確認

ニューヨークの街に詳しければ、外を見て今どこなのかを知ることが出来ますが、

旅行者の場合は、スマホ必須です。

 

バスの運転手に行き先を伝えて、「目的地になったら教えて」とお願いしてもいいですが、多くの場合は忘れられてしまいます。

 

でも万が一降り過ごしてしまっても、ローカル線の場合、バス停間の距離は短いです。

歩いても5分かからないです。

降りる時のマナー:ドアを押さえていてあげよう

後ろのドアから降りる時に日本人がやりがちな事

MTAバスは、後ろのドアから降りてもOKです。

(乗る時は前のドアからのみ)

 

自分の後に他の人が降りる場合は、自分が降りた後も、少しだけドアを持っていてあげましょう。

後ろのドアは、つねに押さえていないと、バタンと閉じてしまうからです。

 

日本人によくありがちなのが、自分が降りたら、さっさと行っちゃうこと。

それはナイス(親切)じゃないです。

 

いつもよりほんの少しだけ、ドアを手でおさえて、後ろの人の体にドアが当たらないように配慮してあげるのがニューヨーカー流です。

スーツケースなど大きな荷物はどうする?

郊外へ行く急行バスや観光バスとは違い、MTAバスにはスーツケースなどを入れる倉庫はありません。

大きな荷物がある時には、荷物と一緒に乗って、自分の席の横など他の乗客の邪魔にならない場所に置きます。

夜中にバスを安全に利用する方法

ニューヨークは以前に比べて治安が良くなりました。

 

でもまだまだ犯罪はあるので、深夜にバスや地下鉄を使うことはお勧めしませんが、

どうしてもバスに乗らなきゃいけない場合の、自分で出来る防犯方法をシェアします。

夜中はバス停以外でも降ろしてくれるかも

10:00pm~5:00amの間は、バス路線上であれば、バス停以外の場所でも降ろしてもらうことができます。

(バス運転手がバスを停める場所として安全と判断した場合に限る)

 

運賃を支払う時に、バス運転手にリクエストしましょう。

英会話:

Can you stop at 〇〇street and □□avenue, please?〇〇ストリートと□□アヴェニューの角で停まってくれますか?

無料体験レッスンで英語に慣れてから、海外旅行へいこう↓


運転手から見えやすい前側の席に座ろう

運転手から見えやすい席に座ることも大事です。

私なら、バス前方の右側の席に座ります。

先程書いた、1台目の車椅子の人が使う場所です。

 

もちろん全部できなくても、問題ないです。

でも知ってるのと知らないのでは大違いなので、この記事が皆さんのお役たったら嬉しいです。

おわり!