ニューヨーク市に住んでいる皆さん、ニューヨークID(idNYC)ってご存知ですか?
ニューヨーク市が無料で発行している身分証明書ID (以下「idNYC」で統一して記載) なのですが、身分や年齢を提示するためだけじゃなく、このカードを見せると色んな娯楽施設が割引されたり無料になったりするんです。
idNYCは2015年から発行が開始されていて、その存在を知っていたのですが、私は2018年まで取得しませんでした。
理由は「取得するのは大変だろう」と思い込んでいたからです。
というのも、ニューヨークが発行しているもう1つの身分証明書であるノンドライバーズライセンス(シティID)を取得する時に、とても苦労しました。
(学生だったので、必要書類であるソーシャルセキュリティーナンバーを持っていなかったし、申請オフィスがものすごく混んでて係員も申請者も不機嫌だった)
ノンドライバーズライセンスの有効期限が切れた後、数年はパスポートを身分証として持ち歩いていたのですが、特に夜遊び時にパスポートを持ち歩きたくなかったのでidNYCを取得することにしました。
(ちなみに国際免許証でOKと思っている人がいますが、日経の店以外ではほとんど使えません)
更に、セントラルパーク動物園など無料になる施設があるとは聞いていたのですが、idNYCを取得した時にもらったパンフレットを見て、ベネフィットの多さに驚きました。
idNYCを使って出来る事とベネフィットの概要です。(2019年5月現在)
- IDとして(酒類購入時、警察官へ提示、 学校への公共施設への入場時など)
- 図書館カードとして(市内の公共図書館はどこも使えると電話で確認済)
- 式処方せん割引カード、BigAppleRxとして
- 健康保険マーケットプライス申請時
- NYC Health+Hospital に登録する時
- 文化施設の無料会員費*
- 娯楽割引**
*文化施設の無料会員費:色んな施設が1年間無料になります。詳しくはIDNYC MEMBERSHIPの記事を参考にしてください
**娯楽割引:idNYCで受けられる娯楽割引についてのブログ記事は近日リリース予定です
idNYC(ニューヨークID)は誰がもらえる?駐在家族、短期留学性、不法滞在者も!

idNYCは、ニューヨーク市内に住んでいる 10歳以上の方全員が取得できます。(未成年の方は申請方法が異なります。詳しい説明へジャンプ)
不法滞在者やオーバーステイの方も安心してください。idNYCは本人のステータスに関わらず取得することが出来ます。
短期留学生や駐在員さんのご家族も対象です。

idNYC(ニューヨークID)取得の難易度:低
idNYCは取得するのが簡単で、パスポートなど身分を証明するIDと、住所を証明する書類1枚あればゲット出来ます。
予約制なので会場が申請者で溢れているということもなく、申請書も事前にオンラインで記入済みなのでスムーズに終わります。
idNYC(ニューヨークID)の取得方法は超簡単。やり方を説明するよ

idNYCの取得方法を簡単に言うと、
- オンラインでデータを入力して、
- 身分や住所を証明する文書を選び
- 写真を取りに行く(アポイント制)
という流れです。
詳しく説明します。
- idNYC公式ホームページの申請ページをクリック
- 赤いGet Startedというボタンを押す
- どの申請をするか選ぶ。新規申し込みは左上の「Apply for an IDNYC card」です。
- オンライン申請フォームを記入し、印刷。14歳以上の方はこちら、10~13歳の方はこちら
- リストを見て、申請会場である「エンロールメントセンター」へ持っていく証明書を選ぶ(下に詳しく説明文を書きました)
- スケジュールページ(Make an appointmentを選んでください)で、近くのエンロールメントセンターへ行く日を予約する
- 情報を確認し、電子サインを書いて、申請書を送信
- confirmation receipt(確認レシート) を印刷して、予約会場へ行く 確認ナンバーと予約情報が書かれた confirmation receipt(確認レシート)が画面に出ます。このレシートと申請書類を印刷して、予約時にエンロールメントセンターに持って行ってください
idNYC(ニューヨークID)に必要な身分証明書や住所証明はどんなもの?

エンロールメントセンターに行く時に、身分や住所を証明する文書を持っていかないといけません(↑のリストの❺)
以下の必要書類が少なくとも4ポイント分必要です
- 身分証明書を少なくとも3ポイント分 (機械可読のパスポートだけで3ポイントになります)
- 住所証明書を少なくとも1ポイント分 (公共料金の請求書(60日以内のもの)など)
注意1:少なくとも1つの書類は顔写真と生年月日が記載されている必要があります。(14~21歳で、関係を証明できる保護者同伴の場合は顔写真なくてOK)
身分証は、日本のパスポート(機械可読)を持っていけば万事OKですね。
注意2: 原本および発行機関が認定した複写のみ受理されます。
必要書類のポイント計算機はこちら
(この情報はidNYC公式のINYC 申請者ドキュメントガイド(日本語)を参考にしています)
idNYC(ニューヨークID)申請時の住所証明はどのように取得する?
駐在の奥さんや短期留学生など、住所を証明する書類が無い方のために、それぞれの立場に合わせた取得方法や、簡単に得られる住所証明書類を別記事にしました。

未成年がidNYC(ニューヨークID)を取得する方法

10~13歳の申請者は、保護者と一緒に申請する必要があります。
保護者は、保護者自身の身分を証明する書類が3ポイント以上+住居を証明する文書を持っていかなければなりません。
申請者自身も2ポイント以上(どちらかの文書には生年月日を証明する記載)が必要です。(例:Birth Certificateなど)
写真付きIDがない14歳~21歳の方は、関係を証明できる保護者が付き添いが必要です
(この情報は、idNYC公式HP上のKIDS&FAMILYや[IDNYC申請書]を参考にしました)
idNYC(ニューヨークID)を取得するために、Mid-Manhattan Libraryエンロールメントセンターへ行ったよ!注意点も
現在、エンロールメントセンターはニューヨーク市内に24箇所あります。(マンハッタンだけでも8箇所)
私達は、Mid-Manhattan Libraryに予約を取り、当日は閉まるギリギリ3分前に滑り込みました。
あとから他の家族が入ってこようとしたのですが、その家族は1分遅れてしまい、中に入れてもらえませんでした。
説得しようとしていましたがダメでした。子供が3人くらいいて、来るだけでも大変そうだったのに。。。
アメリカは時間にルーズで、ちょっとくらい遅れても入れてくれる事が多いです。
しかし、idNYCエンロールメントセンターは遅れたら入れてもらえない可能性が高いので、時間には余裕を持って行った方が良いでしょう。
センターは図書館の建物の中にありましたが、案内スタッフが誘導してくれるので迷いませんでした。
アポイント制ということもあり、申請者の数は少なめでほとんど待たずに順番が来ました。
スタッフが提出書類の確認し、待合室で待機します。自分の番になったら、
- スタッフが情報を入力
- サインをして
- 写真撮影
- スタッフが入力した物に間違いがないかを確認*して終了。
といった流れです。
注意:渡された書類をちゃんと確認しよう。アメリカは間違いが多いよ
*アメリカでは、入力間違いが珍しくありません。たとえ役所の人が間違えたとしても、idNYCを再発行するのは自己負担です。
書類に間違いがないかどうかを、ちゃんとその場で確認しましょう。
申請はこれで終わりです。
idNYCは、2~3週間で自宅に届きました。
idNYC(ニューヨークID)の使い方

届いたidNYCの使い方は、身分証明の時、または支払いをする時にidNYCを提示するだけです。
私は割引される施設が多すぎて覚えてられないので、とりあえず何か支払う時にはidNYCを出してみてます ^^;
おわりに:参考にした情報元
この記事はidNYC公式ホームページ(英語)の情報を参考に書きました。
当ブログは出来るだけ最新情報をアップデートするようにしていますが、idNYCの内容は急に変更されることがあるので、最新情報を知りたい方はidNYC公式ホームページを読んでみてくださいね。