文化の違い・びっくり体験談

褒められたのに否定しちゃって罪悪感…ニューヨーカーから学ぶ皆が嬉しい反応とは

こんにちは!イェイです。

他人に褒められた時、どんな反応をしますか?

  1. 全力で否定しちゃう?
  2. 謙遜して「そんなこと無いよ~テレ」と言っちゃう?
  3. ニッコリ「ありがとう」と言う?

ついつい①や②の反応をしてしまう人が多いのではないでしょうか。

でもなんだかその後でイヤーな気持ちになりませんか?

それはもしかしたら、褒め言葉を受け取らなかった罪悪感かもしれません。

私はニューヨークに9年住んでいるのですが、日本人とアメリカ人は、褒められた時に違った反応をすることを発見しました。

アメリカ人のように③の反応をしてみた所、なんだか気持ちがスッキリ相手も嬉しそう

ニューヨークで学んだ「褒められた時にお互い嬉しい対応方法」について書いていきます。

日米の反応の違いを、漫画で説明するよ
PC

日本人が褒められた時の反応:全力で否定する

褒められた時の日本人の反応の漫画

多くの日本人は、褒められた時に否定してしまいますよね。

それってある意味しょうがない部分があります。

だって、自惚れてると思われたり、妬まれてイジメられたくないですもんね。

だから、ついつい漫画のような反応してしまいますよね

アメリカ人が褒められた時の反応:褒め言葉を素直に受け取る

褒められたときのアメリカ人の反応の漫画
褒められた時のアメリカ人の反応

それに対してアメリカ人は、褒め言葉を素直に受け取ります。

「Thank you」と言ってニコッと笑ったりします。

堂々と褒め言葉を受け取るか、恥ずかしそうに微笑むかは人によって違いますが、

「いえいえいえいえ、とんでもない!私なんか!!!(汗)」という反応は、今まで見たことありません。

アメリカでは自分の家族を褒めるし、褒め言葉を素直に受け取る

それどころか、アメリカ人は自分の家族について人前で堂々と褒めます。

(心の中ではどうであっても)人前で身内をけなして他人を褒める傾向がある日本人とは反対ですね。

日本とアメリカでは反応が違う理由と背景

アメリカでは、学校で「ありのままの自分」を受け入れて、幸せを掴みに行く教育をしている

この違いが起こる原因は「日本人は自分に自信が無くて、アメリカ人は自分大好きだから」というだけではありません。

(それもあるだろうけど)

社会や学校が、子供に自分自身を受け入れる教育をしているからでもあります。

以前、ニューヨークの地下鉄でこんな感じのポスターを見かけました。

ニューヨークの地下鉄で見た「私は美しい」ポスター

たしか、公立学校を運営している機関のポスターだったと思います。

このポスターが何を言いたいかと言うと、「太ってても見た目がどうであっても、アナタは素晴らしい人間です」ということです。

個人的には、顔の美醜はまだしも、太っているのは健康に良くないので、一度食生活を考え直した方がいいとは思いますが…

歴史的背景:日本では社会が大事、アメリカでは家族の絆が大事

あとは、歴史的背景も関係しています。

日本の村社会では、個人よりも他人を引き立てる

日本では、農民が自由に引っ越しをすることが許されていない時代がありました。

昔の日本では、小さな村が山間に点在していることが多くて、地理的に隣の村人と交流するのが難しかったというのもあり、

小さな村社会で上手くやっていく事が生き残るコツでした。

そのため、個人よりも社会を優先する文化ができました。

アメリカでは自由に引っ越しできる。家族を優先する事によって、離婚を回避

アメリカは大陸のため、比較的自由に居住地を変えることが出来た歴史的背景から、

ご近所さんがすぐに引っ越していなくなったり、自分たちも気が向けば家族で新しい土地に住む事ができるので、

「他人よりも家族が大事」という意識が強いのでしょう。

あとはアメリカでは離婚が多いので、家族を優先することによって絆を深めるという目的もあります。

日本で褒め言葉を素直に受け取ったら叩かれる気がするという人へ

この記事を読んでくれている方は、褒め言葉を否定してしまう自分に違和感を感じている方だと思います。

本当は素直に受け取りたいけど、でも褒め言葉を真に受けるなんて子供のすることじゃない?相手にもバカにされそう

と思う方もいるはず。

そんな方に知ってほしいのが、「褒めた相手は、褒めた内容を否定されると傷つく」事があるということ。

褒め言葉を完全に否定するというのは、褒めてくれた相手に対して

  • 相手が心から思ったことを否定する行為
  • 差し出された贈り物を否定する行為
  • 好意や感謝の心を投げ捨てるような行為
  • 「あなたの判断は間違っていますよ」というメッセージ
  • 相手への拒絶

だからです。

本当に素晴らしいと思って伝えたのに、否定された
好意を示したのに、拒否された

相手はこのように思うでしょう。

たまに「褒められるのが嫌い」という人がいますが、

私達はそれを無意識に感じ取っているから、褒められた時に否定をすると罪悪感を感じてイヤな気持ちになるのかもしれません。

まとめ:褒め言葉を素直に受け取ると、悩みが減るよ

私がニューヨークで学んだことは、褒め言葉は、素直に受け取っちゃえばいいという事です。

褒めてる方は、単純に思ったことを言ってる事がほとんどなので、わざわざ他意を探し出さなくていいんです。

「謙遜」は生きるうえでの日本の知恵だと思いますが、

「褒められた時に常に謙遜して否定することを求められる社会」というのは、たまに息苦しくなりますよね。

私は褒められた時に、謙遜するか受け入れるかは、自分で決めたいと思ってしまいます。

もし同じように感じている方がいるなら、第一歩として「ついつい否定しちゃう」のをやめるといいんじゃないかなと思います。

経験上、褒められた時に、謙遜して否定するよりも素直に受け取った方が気持ちが晴れやかだし、相手の顔もスッキリしている気がします。

この記事が、気楽で楽しい人生をおくるきっかけになったら嬉しいです♪