ハロー!
アメリカ在住10年目突入のイェイです。
フライパンや鍋などの調理器具を買い替えたいけど、どれにしようか迷っている方へ。
アメリカで常に2トップの人気を誇っている、以下のフライパン(鍋)を徹底比較します。
- オールクラッド(All-Clad)のステンレスタイプ
- スキャンパン(Scanpan)のクラシックタイプ(フッ素樹脂加工)
この記事は、ステンレスかノンスティックかで悩んでいる人にも参考になると思います♪
- オールクラッドで高級ステーキ店の味が出せる?!
- スキャンパンは調理と後片付けが楽
- オールクラッドは扱いが難しい
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徹底比較したので長文です。お時間が無い方は、目次をクリックすると読みたい所へジャンプします⇓
オールクラッド(All-Clad)とは?一生モノのステンレス鍋

磨いてなくてスンマセン
オールクラッドとは、高級レストランや有名シェフが愛用しているプロ仕様のステンレス調理器具です。
アメリカでは常にトップの人気を誇り、主婦の憧れの的でもあります。
高級なだけあり、アメリカ国内で作成されています。
フライパンの裏には、「Handcrafted in the USA」の文字が。
「アメリカで手作りされています」という意味です。
高級素材を使っているので、ステンレスで嫌われる、お湯を沸かした時に水分が鍋肌の上で飛び跳ねたりチリチリするといった現象が起きません。
日本のプロシェフの間でも定番商品とのこと。
アメリカからわざわざ取り寄せる高級料理店も少なくありません。
(オールクラッドの詳細や上手な使い方は、後日別記事で説明します)
スキャンパン(Scanpan)とは?焦げ付かないのに安心安全のフッ素樹脂加工

スキャンパンは、高品質のノンスティック調理器具です。
スキャンパン社は、60年以上前から続くデンマークの調理器具メーカー。
PFOAフリーのフッ素樹脂加工なので、安心安全な焦げ付かないフライパンです。
他の多くのフッ素加工鍋とはちがって、金属のヘラを使っても、熱いうちに洗っても大丈夫という、すぐれものです。
検証期間:それぞれの使用年数
私個人が、オールクラッドとスキャンパンを使用した期間です。
オールクラッド
オールクラッドは、2016年2月にセットで買いました。
使用期間は、3年と10ヶ月です。(現在も使用中)
スキャンパン
スキャンパンは、焦げ付かないフライパンが欲しかったので、2018年3月に購入しました。
使用期間は1年と9ヶ月です。(現在も使用中)
買った物
オールクラッドのセット内容

オールクラッドはセットで購入しました。
- 8" fry pan 20.32cmフライパン
- 10" fry pan 25.4cmフライパン
- 2-qt. covered saucepan 1.89㍑ソースパンと蓋
- 3-qt. covered saucepan 2.83㍑ソースパンと蓋
- 3-qt. covered sauté pan 2.83㍑ソテーパンと蓋
- 8-qt. covered stockpot 7.57㍑鍋
- colander スパゲティのお湯切り
- lasagna pan ラザニア用パン
- 2 pot holders (ミトン)
6までがセットです。
ラザニア用パンとミトンは、セットを買ったらプレゼントとして付いてきました。
スキャンパンのフライパン2種類
以下2つのフライパンと、それに合う蓋を買いました。
- CLASSIC 8'' Fry Pan
- CLASSIC 10.25'' Fry Pan
オールクラッドとスキャンパンを使用した感想・比較
オールクラッド | スキャンパン | |
味 | ★★★ | ★★☆ |
使いやすさ | ★☆☆ | ★★★ |
洗いやすさ | ★☆☆ | ★★★ |
食洗機 | OK | OK |
オーブン | OK | OK |
揚げ物 | OK | OK |
合う料理 | ステーキ シチュー | 卵料理 |
お料理の味:オールクラッドは洋食が劇的に美味しくなる?!
いちばん大切なお料理の味・対決!
どちらのフライパンで作る方が美味しく出来るかというと…
私は、オールクラッドに軍配を上げたいと思います。
- ステーキ
- シチュー
次は、どうしてオールクラッドだとステーキとシチューが美味しいのかを考えてみました。
オールクラッドだと美味しい理由①:高温調理が出来るから
アメリカでの理想的なステーキは、外はカリカリ(どころか、ちょっと焦げてる)、中はジューシーで程よい弾力だとされています。
あまり高温で使わないほうが良いノンスティックのフライパンだと、この「外はカリカリ」というのが 難しいのです。
オールクラッドが美味い理由②:洋食のキモ!スュックをデグラッセ出来るから
バターを入れる直前(1:42)にフライパン手前に見えるのがスュック
洋食を作る時のコツは、肉を焼いたときに出来る、焦げの一歩手前のスュック(旨味成分)を上手に使うことです。
スュックとは、ステンレスのフライパンで肉を焼いたら自然に出てくる旨味成分エキスですが、
ノンスティック・フライパンだとうまく出てきません。
このスュックをうまく使うことによって、ステーキとシチューが格段に美味しくなります。
使いやすさ:スキャンパンの方が圧倒的に使いやすい
個人的な感想では、オールクラッドよりもスキャンパンの方が確実に使いやすいです。
こびりつかないし、洗うの楽だし、ハンドルが握りやすい気がします。
重さを比較してみました。
重さ:オールクラッドもスキャンパンも同じ重さ
スキャンパンはクラシック・タイプ、オールクラッドはステンレスタイプを比較した結果、ほとんど変わりませんでした。
スキャンパン24cm | 925g |
オールクラッド25.4cm (10inch) | 965g |
スキャンパン26cm | 1025g |
25cmのスキャンパンのフライパンがなかったのでわかりにくいですが、25.4cmのオールクラッドの重さは、ちょうど24cmと26cmのスキャンパンの真ん中くらいです。
オールクラッドもスキャンパンも、ほぼ同じ重さと言えるでしょう。
(中に目一杯食品が入っている時には、両手で持ってます)
洗いやすさ:スキャンパンの方が洗いやすい
絶対にスキャンパンの方が洗いやすいです。
オールクラッドは焦げを落とすのに、ある程度力が必要ですが、スキャンパンはツルンと落ちます。
(オールクラッドの汚れを落とす方法は別記事で紹介します)
オールクラッドもスキャンパンも、食洗機&オーブン&揚げ物OK

- 食器洗い乾燥機OK
- オーブンの中に入れて調理ができる
- 揚げ物OK
オールクラッドはステンレスなので、⇑の心配はないでしょう。
問題はスキャンパンです。
本当に食洗機、オーブン、揚げ物が大丈夫なのか公式ホームページをチェックしました。
スキャンパンは本当に食洗機OKなの?調べてみた
アメリカのスキャンパン公式HPには、2001年12月より前に作られたクラシックタイプのフライパンは、食洗機を使うと痛むと書かれています。
以下のタイプは食洗機OKとのことです。
- Scanpan Classic
- Professional
- CTX
- IQ
- Induction Plus & CSX (2001年12月以降に作られたもの)
ただ毎回ではなく、3回~4回に一度だけ食洗機を使う事が推奨されています。
スキャンパンは本当にオーブンも揚げ物も大丈夫なの?調べてみた
スキャンパンの蓋はガラス、本体はフッ素樹脂加工なので、本当にオーブンにまるごと入れてしまって大丈夫?と疑問に思いましたが、
日本のスキャンパン公式ホームページのQ&Aに答えが載っていました。
Q:オーブンでも使えると聞いたのですが、ハンドルも蓋も、本当に入れてしまって大丈夫ですか?
A : はい、スキャンパンの調理器具はすべてオーブンでもお使い頂けます。
上限温度は260℃ですので、一般的なオーブンではほとんどの調理にお使い頂けます。蓋やハンドルには。樹脂製のものが使われているシリーズもありますが、こちらもすべてオーブンでもお使い頂ける耐熱性の素材です。
デンマークのScanpan Q&Aより引用
260℃までなら、全ての調理器具はオーブンOKのようですね。
同じページに、揚げ物しても問題ない(180℃~200℃)とも書かれていました。
スキャンパンは揚げ物もOK
(180℃~200℃)
危険:使用中に注意したいこと
毎日使用していて、危険だと感じた事を紹介します。
ハンドルは熱くなる?オールクラッドは使い方によっては超高温にも
オールクラッドもスキャンパンも、ガスコンロやIHクッキングヒーターの上で普通に調理した場合、ハンドルは熱くなりません。
でも使い方によっては、何点か注意点があります。
1:他の鍋から出る湯気がハンドルに当たってる時
他の鍋から出る湯気がハンドルに当たっていて、それに気が付かずに握っちゃったら
オールクラッドのハンドルはステンレスなので火傷します。
もちろんスキャンパンのハンドルも熱くなります。
まぁこれはどの鍋でも同じですけどね。
2:オーブンに入れたら、取り出す時はミトンを使ってね
オールクラッドもスキャンパンも、オーブンに入れて調理することが出来ます。
取り出す時は、超高温になっているので、オーブンミトンを使って慎重に取り出しましょう。
注意!オールクラッドを使用中、鍋のフチで指を切って流血事件

オールクラッドで料理中、もしくは洗っている最中に、何度か指を切った経験があります。
ふちが滑らかじゃないんですよね。
流血と言っても、ちょっと切れて血がにじんだ程度の小さな傷ですが。
急いでガシガシ洗う時は、注意しないといけません。
保証・返品について
この記事は、日本国内と海外の両者向けに書いていますが、
この章では、特にアメリカの保証・返品について詳しく書いていきます。
小売店保証とメーカー保証の違い
アメリカで商品を購入した場合、保証は大きく分けて2種類あります。
- 購入した店(小売店)の保証
- メーカーの保証
ここではメーカーごとの保証について説明します。
(アメリカ生活のコツ:商品の保証や返品については別記事で詳しく説明します)
オールクラッドのメーカー保証
オールクラッドをアメリカで買えば、ほとんどの商品が、一生涯保証です。(電化製品など例外を除く)
スキャンパンのメーカー保証
アメリカ
アメリカのスキャンパン公式HPで見つけた情報では、
スキャンパンから購入した場合は、30日以内であれば全額返品されるとのことです。(未開封など条件を満たしている場合のみ)
小売店で購入した場合は、小売店に問い合わせをしてくださいとの事が公式HPに書かれています。
日本
日本のスキャンパン公式HPでは、調理器具は10年保証という記述を見つけました。
オールクラッドを4年近く使った感想

メリット
オールクラッドを使うメリットです。
- 料理の味はプロ並みにも?!
- プロのコックさん気分が味わえる
- フライパンや鍋が美しい
- 長持ちする
- 愛着が湧く
料理の味は先程書いたように、練習すればプロ並みにまで持っていくことが可能です。
焦げやすかったり、洗う時に大変だったりするため、メンテナンスがめんどくさい分、愛着が湧くという口コミも少なくないです。
デメリット
- 焦げ付きやすい
- 卵料理が難しい
- 焦がしたら洗うのが大変
- フチで指が切れる
- 蓋を落とした時に音がうるさい
- ステーキを焼くと、匂いが部屋に残る(オールクラッドに限らず)
ステンレス製なので、樹脂加工のフライパンに比べると焦げ付きやすいです。
特に卵を調理したら、確実に鍋肌にくっついて食べる部分が減っちゃうし、洗う時に大変です。
注意点の箇所でも書きましたが、鍋やフライパンのフチがシャープなので、たまに指を切って血が出ます。
蓋が床に落ちると「楽器のシンバルか?!」ってくらいの音が出ます。
「ステーキが美味しく焼ける」と何度も書いていますが、焼き終わった後は牛肉の脂がキッチン中に飛び散って、匂いと後片付けが大変です。
(匂い問題はオールクラッドに限らず、どのフライパンで作っても同じですが…)
スキャンパンを2年近く使った感想
メリット
- とにかく使いやすい
- くっつかない
- 火の通りが均一
- 洗いやすい
デメリット
- オールクラッドに比べて、味がやや落ちる
- 魚を焼いた後に、フライパンに匂いが残る
- 裏側に黒い炭がつく
味が落ちる問題
「味がやや落ちる」と書きましたが、これはオールクラッドと比べた場合です。
魚の匂いについて
アメリカの我が家には魚焼き器が無いのでフライパンで魚を焼きます。
オールクラッドだとくっついちゃうから、スキャンパンで焼いてみたのですが、
焼いた後にフライパンを洗っても、魚の匂いが2~3日残っちゃうんですよね。
ちなみに、焦げ付き&くっつき承知の上でオールクラッドで魚を焼いた場合、フライパンに匂いは残りません。
匂いが残ってもよいか、くっついてもよいか、どちらを取るかですねー。
(魚焼き器が無いアメリカで魚を焼く方法は別記事で説明します)
鍋の裏側に付く炭について

スキャンパンを何ヶ月か使っていると、フライパンの裏側に炭が付いて黒くなってきます。
料理が触れる場所では無いので、心配する必要はないのですが、
フライパンの内側と側面しか洗わない私は、たまにビックリします。
洗えば簡単に落ちます。
オールクラッドで揃えたのにスキャンパンを買った理由は、スキャンパンのが楽だから
私はオールクラッドのセットを買ったのに、結局スキャンパンも買いました。
理由は、やっぱりそうは言ってもノンスティックは便利。
忙しい時用&怠けたい時用に、1つは欲しかったからです。
どちらの調理器が、どんな場面、人のタイプ、調理に合うかを考えてみました。
料理好きな人には、存分に楽しめるオールクラッドがお勧め
- 料理好きな人
- プロ並みに仕上げたい人
- 時間がある人
- じっくりこだわりたい人
- 家族に美味しい家庭料理を提供したい人
料理が好きで、調理したり洗ったりするのに時間をかけることができるタイプの人には、オールクラッドが合うでしょう。
コツさえ掴めば、わざわざ高級レストランに行かなくても、日常的にプロ並みの料理を家族に提供することも夢では無いかもしれません。
そこまで腕を上げれば、レストランで割高の料金を払うよりも節約になりますよね♪
忙しい人には、時短になるスキャンパンがお勧め
- 忙しい人
- 料理以外にもやる事が山積みの人
- 洗い物がめんどくさい人
- こびり付きが許せない人
現代人は多忙です。
食事も大事だけど、他にもいっぱいやる事があるよ!という人は、スキャンパンが合うでしょう。
洗剤でさーっと洗って、ハイおしまい!です。
ちょーらくちん♡
結局何を買ったら良い?
もし一人暮らしを始めるとか、新婚で全ての鍋を新調するという場合、まず最初に買った方が良い鍋・フライパンは、
- オールクラッド10インチ(25センチ)のフライパン
- スキャンパン10インチのフライパンか、一回り小さいサイズの物
- 3-qtソースパン(メーカーどれでもOK)
この3つが基本だと思います。
肉を焼く時にはオールクラッドの10インチを使って、
副菜を作る時や卵用にスキャンパンのソテーパンを使って、
汁物や野菜を茹でる時にはソースパンを使う(ブランドは何でもOK)
私がそこにもう一つ加えるなら、大きめのオールクラッド3-qtソテーパンでしょうか。
3年間がっつり使った私がお勧めする商品はこちら
以上を踏まえた上で、「コレだけ買っとけば間違いない!」という商品を考えました。
サイズ早見表:センチcmとインチinch
アメリカでは長さを計る時、センチ(cm)ではなくインチ(inch)という単位が使われています。
以下のサイズ早見表を参考にしてください。
日本 (cm) | アメリカ (inch) |
20cm | 7.87inch |
24cm | 9.45inch |
26cm | 10.24inch |
28cm | 11.02inch |
イェイお勧め商品:こちらからご購入出来ます
オールクラッド
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スキャンパン
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まとめ:ステーキ用に大きなオールクラッド&卵用に小スキャンパンを買うべし
セット購入したため、必要以上に散財してしまった私ですが、
いつも使う大きめのオールクラッドのフライパンと、小さめのスキャンパンが我が家に来てくれた事を考えると、結局は無駄とは思えないほど満足しています。